1ヶ月間の統計を見ると図のとおりとなります。世界的な統計とわりと似通った割合になっていますが多少IEからのアクセスが多めになっています。
IE以外のブラウザに関しては特に興味はないのですが、気になるのはやはりIEのどのバージョンが多く使われているかです。その利用状況は下のようになりました。
意外にも IE7 が多く、IE6 は18%でした。IE8 はいちばん低く16%という残念な結果でした。日本全体としてはどれくらいの割合なのか気になるところです。
Microsoft アプリケーションを追って。
1ヶ月間の統計を見ると図のとおりとなります。世界的な統計とわりと似通った割合になっていますが多少IEからのアクセスが多めになっています。
IE以外のブラウザに関しては特に興味はないのですが、気になるのはやはりIEのどのバージョンが多く使われているかです。その利用状況は下のようになりました。
意外にも IE7 が多く、IE6 は18%でした。IE8 はいちばん低く16%という残念な結果でした。日本全体としてはどれくらいの割合なのか気になるところです。
Micosoft が提供する Web ブラウザ、Internet Explorer 6 (IE6) はリリースから8年が経過しました。Microsoft は今後も IE6 のサポートを続けますが、バージョンアップすることを強く推奨しています。
最近では、Web デザイナーや Web 開発者以外にも Web ブラウザに関心を寄せる人が少なくありません。そういった人たちは、すでに最新の Web ブラウザにアップグレードしていることと思います。
さんざん言われていることですが、IEを最新版にアップグレードしないユーザーは大きく分けて2種類が存在します。
「分かっていても移行できない」タイプと「分かっていない」タイプが存在します。Web ブラウザとは何かを知らないユーザーも 2 に分類します。
では、ブラウザをアップグレードする利点とは何なのでしょうか。
Internet Explorer の最新版は 現時点では IE8 となります。IE6 と比べて何が優れているのかをリストアップします。
一般のユーザーが最も注目するべき点はセキュリティの改善にあります。IE6 には重大なセキュリティの欠陥があり、利用者を危険にさらしています。セキュリティパッチはリリースされているものの、根本の設計がセキュリティを重視していないために次々と攻撃を受けてしまいます。
IE8 ではセキュリティを重視して開発され、少なくとも IE6 よりは相当安全なブラウザになっています。
そしてパフォーマンスについてですが、上記の通り IE6 はリリースから8年が経過しています。この8年間で Web はますます進化し、多くの便利なサービスが登場しています。それらの複雑なプログラムを実行するのは(サーバーと) Web ブラウザであり、8年前の設計の IE6 では素早く実行することができません。
5~6年前までは当たり前に使うことができた IE6 であっても、Web ページ自体が進化しているために、相対的に IE6 はどんどん時代遅れになっているのです。
そういう背景から、今後さらに増えていくであろう便利で高機能なサービスを快適に使うために、動作が軽快になった IE8 にアップグレードすることが強く推奨される理由となります。
安全性に関しては以下のページを参考にして下さい。
IEの最新版 Internet Explorer 9 の情報がでました。
現時点で開発開始から3週間、HTML5の対応やJavascript性能の向上とハードウェアアクセラレーションのサポートが開発のポイントとなっているようです。
Javascript の実行速度はすでに Webkit Nightly や Chrome 4 に匹敵するほどのレベルに達しているようです。JIT エンジンを搭載しているのでしょうか?
開発を始めて3週間ということから、IE8をベースに機能を改善したものではないかと思われます。以前噂されていた Gazelle との関連性があるかは今はわかりません。
IE8では20点だったAcid3テストのスコアが、現時点で32点を獲得しています。さらに評価を高めていくという発言があったことから、IE9ベータがリリースされるまでには更なる点数の上昇が期待できると思います。ただ、このテストに合格することイコールWeb標準対応が完璧ということではないので、その点は気をつけなければなりません。逆に、100点満点を取れなかったといってIE9の標準対応はダメだということにもなりません。
最新の CSS のサポートについては、CSS3 の角丸をサポートしているようです。こちらも開発開始から3週間といことから、今後はさらに多くの機能をサポートすると考えられます。
セレクタに関しても多くを実装したと伝えられています。
IE上で Direct 2D での描画を可能にし、従来ギザギザに表示されていたフォントなどが滑らかに表示されます。これらは、既存のWebページを一切書き換えることなく、IE9 を使用するだけでこの効果を得られる事になります。
Direct 2D / Direct Write にはフォントに対して縦方向のアンチエイリアス処理が付加されます。これらの機能は、Windows 7 に実装され、Windows Vista にも提供されます。Windows XP には提供されないため、IE9 は Windows XP には提供されないか、もしくはこの描画機能がサポートされない可能性があります。
詳しくは IEBlog を参照してみてください。
Google はついに IE の開発が遅い Microsoft に我慢ができなくなり、IE を Chrome が乗っ取ることにしました。
IE8 ですら、HTML5 のサポートは遅れている状況なので 次期 IE9 の出来次第では本当にこの Chrome Frame が必要になってくるかもしれません。
Microsoft にはもう、正々堂々と戦う以外に方法は無いのだと思います。IE の開発を先延ばしにして Web を停滞させることも、IE 独自の機能で他者を排除することも今はもうできません。
当然、今の Microsoft は数年前とは違いすでに正しい道を歩んでいますが、もう少し急がないと Google には勝てないと思っています。
MS vs グーグル:IEプラグイン「Google Chrome Frame」をめぐり舌戦:ニュース - CNET Japan
先日から Windows Vista / 7 用の Firefox 3.7 デザインモックアップが上がっています。他サイトでも頻繁に取り上げられていますが、当ブログでも一応取り上げます。
IE8 にそっくりなデザイン案が今のところ採用されています。IE8 を使い慣れている人には使いやすそうですね。
でも、ここまで IE に似せなくてもいいような気がします。
Firefox の良いところはどの OS で使っても同じデザイン、同じ操作で使えるということだと私は思っています。
テーマは好きなように変えられるので特に問題はないでしょうけれども。
※この記事は古いバージョンの Firefox について書いた内容です。最新バージョンでは正常に動作しています。
Firefox 3.5 の CSS のレンダリングには仕様なのかバグなのかよくわからない挙動が起きることがあります。
というか恐らくバグなのですが、簡単にいえば、CSSで display: table-cell; を指定してマルチカラムレイアウトを行っている場合に Firefox 3.5 だとまれにカラム落ちしてしまうという現象が起きてしまいます。
まず以下のサンプルを見ていただきたいと思います。
Firefox 3.5 で見たときどのように表示されていたでしょうか?
ソースは以下のようになっています。
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" />
<title>テスト</title>
<style type="text/css">
#main {
display: table;
table-layout: fixed;
width: 400px;
}
#left {
display: table-cell;
width: 200px;
background-color: aqua;
overflow: hidden;
}
#right {
display: table-cell;
width: 200px;
background-color: orange;
}
</style>
<body>
<div id="main">
<div id="left">
<p>200px</p>
<input type="button" value="ボタン" onclick="aaa()" />
<script type="text/javascript">
function aaa() {
alert("Hello World.");
}
</script>
</div>
<div id="right">200px</div>
</div>
</body>
</html>
CSS で ブロック要素をテーブルに見立てる場合は親のボックス、このソースの場合は #main に対し、display: table; を指定します。
次に、#main の子要素には display: table-cell; を指定するすると以下の図のような表示になるはずです。(IE8 による正しい表示)
そして Firefox では以下の図のように表示されていたと思います。ただし、これは必ずではなく正しく表示される場合と誤って表示される場合があります。
ここで、HTML に詳しい方はすでに以下のことに気づいているかもしれしません。
だとするなら、上記のソースでは <tr> に該当する指定がどこにも見当たらないということに。
しかし、CSS の仕様では table-cell,HTMLでいう<td> の直接の親要素(この場合は table-row, HTMLでいう <tr>)にあたるモノが存在しない場合、レンダリングエンジンはそれらの要素の前後に必要な要素を追加しレンダリングすることになっています。
これは、レンダリングエンジンがその要素をあるものとして仮定しレンダリングをするので、DOM上では追加されていないままになっています。
つまり、Firefoxではパースを行いレンダリングする際に、何らかの不備があり、まれに<tr>要素の追加をできないまま、横並びにならずカラム落ちしてしまうことになります。
ただ、どんな環境でも等しくカラム落ちするというわけではありません。ローカルでプレビューした場合は特に問題なく表示されていることでしょう。
上記のHTMLの場合はおそらく忍者のサーバーに置いていることに原因があります。このサーバーは HTML に広告を追加するような設定になっていますが、その際に<tr>の追加に悪い影響を与えているのではないかと思います。
広告が追加されないサーバーでも F5 キーを押して何度も再読み込みをすればカラム落ちすることがあります。
<tr> の生成に不具合があることは次のようにソースを修正することによって予測できます。
#main {
display: table;
display: table-row;
}
これでプレビューしてみましょう。すると、Firefoxで何度ページを読み直してもカラム落ちしないようになっているはずです。
これで、原因はおそらく上記のように <tr> の生成に問題があったということが証明できそうです。
<table>に該当する要素がありませんが・・・ と、思った人もいるでしょうが、この場合も<tr>の前後には<table>があるものとしてレンダリングが行われています。
同じように<table>の生成に不具合があったとしても、この場合は<tr>と<td>の関係によって見た目上は正しく表示できているのでしょう。
どうでしょうか、これは Firefox のバグだと思いますか?もしバグだとするなら Firefox も完璧ではないということになりそうです。
そして逆に IE8 が(少なくともこの点に関しては)しっかり作られていると言えそうです。
Micorosoft の検索サービス、bing にも Google や Yahoo! Japan と同じようにウェブマスターツールが存在します。
ちなみに、Google と Yahoo! Japan のウェブマスターツールはこちら。
bing は米国で一時期 Yahoo! を抜き、2位の検索シェアを得るなど注目を集めている検索エンジンです。この検索エンジンにも Google や Yahoo! と同じくらいSEO上、重要な価値があります。
この Webmaster Center に登録することで自分の Web サイトを確実にインデックス化(検索エンジンに登録)してもらいましょう。
ウェブマスターツール は Web サイト管理者のために主に以下の機能を提供します。
簡単にいえば、これらのツールに自分の Web サイトを登録することで検索エンジンに正しくサイトを巡回してもらい、その結果状況を教えてもらうことができます。
2009年8月現時点では日本語版は存在しないようです。ですが、登録して損は無いので、翻訳しながら登録することをおすすめします。
Microsoft は「ブラウザのサブプライヤーとしてはセキュリティ、パフォーマンス、互換性などの理由から、最新のIEに乗り替えてもらいたい。しかし IE6 のサポートをやめるつもりはない」と発言しています。これは正しい考え方だと思います。
IE6 撲滅運動は、ブラウザをアップグレードすることを促すことで IE6 のシェアを減らそうというものだと私は解釈しています。だから Microsoft に IE6 のサポートを終了させて強制的にユーザーを移行させるというのでは問題が生じてきます。
ユーザーに乗り換えを強制するのではなく、ユーザーに“Web ブラウザをアップグレードする意識”を持ってもらうことが大切だと考えます。
contentEditable。
Internet Explorer 5.5 からサポートされている機能で、『contentEditable="true"
』と書いてあるdiv内の領域は編集が可能になります。
Internet Explorer 8 は HTML 5 標準を一切サポートしていないように思われていますが、CNETなどの記事によれば
などをサポートしています。
Microsoft が新しい Web の規格に全く無関心なわけではないとわかります。
他のブラウザメーカー、Apple、Opera、そして Mozilla までもが最近は実装の速さを競うだけで、正確な実装を行っていない印象すら受けます。そこに冷静で慎重な Microsoft が参加したことは重要なことだと思います。
Apple や Opera などは特に Acid 系テストをパスするのに不正を行うような企業です。とはいえ、彼ら(というか Apple)が新しい Web 標準を率先して業界を前進させていることも事実だとは思います。
IE の独自機能も最終的に Web 標準として取り入れられ役に立つのであれば、独自実装も完全に悪いものだとは言えないかもしれません。
IE6はもう必要ありません。下を見てください。
これは IE6 を使っているユーザーに対し、ブラウザのアップグレードを促すメッセージです。http://www.ie6nomore.com/code-samples.html
IE6は最新の Web 技術に対応していません。そしてセキュリティリスクも最新のブラウザと比べても多くあります。
Web 開発者は、他のブラウザと同じ機能を再現するためにわざわざ IE6 ために特別なコードを書く必要があります。それは時間の無駄であり、利益になりません。ユーザーが協力する(IE6の使用をやめる)ことによって Web 開発者はもっと高機能で高速で安全なサービスを短期間で開発できるようになります。
ブラウザをアップグレードするだけです。上にもある通り、ブラウザにはいくつか種類があります。
上記のどのブラウザを選んでも良いのです。開発元が違うだけでインターネットをする際には使い勝手の違い以外は特にありません。
ただし、IE6 は必ず IE8 にアップグレードしておいてください。
最新のブラウザにアップグレードする利点がいくつかあります。
この数年、IE6 は変わっていなくても、Web は変わっています。Web のあり方が変わってきている今、IE6 が備えている機能だけでは今の Web にすべて対応することができなくなってきています。
Microsoft は今の Web に対応した IE の最新バージョンを提供しています。
私はこの活動を支持しています。
基本的に彼らがやるSEOというのは検索エンジンの特徴を悪用するだけの一時的な対策に過ぎません。
SEO というのは皆さんご存じの通り Search Engine Optimization の略、検索エンジン最適化という意味です。つまり SEO 対策という言い方は 検索エンジン最適化対策ということになってしまいます。
最適化対策? おかしな言い方ですね。
業者が行う SEO というのは基本的に一時的な効果しか持たないものです。なぜなら彼らは SEO をビジネスで行っているので、長期間有効な SEO を行ってしまうとクライアントはそれ以上のお金を払ってくれないからです。定期的な更新が必要だと説明すればクライアントはそれを信じ続けてお金を払ってくれるでしょう。
それに、恐らく彼らは本当の SEO を理解していません。彼ら自身も SEO は一時的な効果しか持たない生もののような常に書き換えを必要とするものだと考えているのかもしれません。
では、正しい SEO というのは何か?
私個人の意見なのですが、まず技術的な SEO としては (X)HTML のガイドラインに沿って正しいコードを記述すること。次に最も重要なこととしてコンテンツを価値のあるものにすることです。
正直、これ以外にないと思います。
SEO 業者がよく行う、<h1>タグ内に いろんなキーワードを含むというやり方は良くないと思います。「○○、△△、××のことなら□□の~~」など。他にはフッターに関連ワードを大量に詰め込むことでしょうか。
HTMLに記述する内容というのは検索エンジンのためにあるわけではなく人間に情報を伝えるためにあるのです。人間にとって邪魔な情報を入れてある Web ページなどいつまでも検索エンジンで上位でいられるわけがありません。
昔の SEO 対策と比べればかなりマシな方法を使うようになってきてるとは思います。ですが、いまだに人が見るには邪魔な情報を多く含んだ汚い HTML であるということは変わっていません。
こういうやり方を「SEO 対策」と呼ぶのなら、いちばんの SEO は「SEO 対策」をしないことだと思います。
簡単なことで、結局IEでしか動かないとあまり意味が無いからです。開発者の目的はサポートすると決めた全てのブラウザで正しく動作させることなので、現状のようにSafariだけWeb標準が突出していてもSafariをメインに開発することは少ないのと同じです。
メインの開発環境に選ばれる理由のひとつは、たとえばFirefoxだとFirebugのような優秀なデバッグツールが存在することなどです。とは言え結局のところ、最終的にはサポート対象である全てのブラウザでテストしないといけないので全てをメインに考えるということが大切かもしれませんが。
IE8にも優秀なデバッグツールが搭載されています。IE9もしくはIE10でもっとも優れたWeb標準を実装したブラウザになったと仮定した場合、どれだけ正確で容易な開発が行えるかがメイン開発環境を選ぶ際に重要になると思います。
他にも理由はいくつも存在すると思うのですが、その中でひとつ重要だと思ったことは Firefox がWeb標準のサポートにおいて最も安定感、安心感があるということです(そう思っているのは私だけかもしれませんが><)。
Internet Explorer 9 では、SVG、カラーマネジメント、CSS3のサポートをするかもしれません。
MSHTML、もしくは Trident と呼ばれるレンダリングエンジンを廃止し、別のレンダリングエンジンを搭載した Gazelle と呼ばれるコードネームのWebブラウザをリリースするかもしれないという噂がありますが、Microsoft はMSHTML(Trident)を廃するつもりはなさそうだとも言われています。
たしかに、Trident エンジンに依存している機能やサービスなどは多く存在するのでそう簡単に廃止してしまっては得るものより失うものの方が多い気がします。
新機能のサポートはもちろん良いことですが、ユーザーが直接見て触れる部分であるUIもしっかり作りこんでほしいですよね。
ここでは、IE8 の不具合を順不同でリストアップしていきます。ここでいう不具合というのは、IE8 自体に変化を及ぼすもののことです。Hotmail に関する不具合なども一時期あったようですが、他のサイトでたくさん取り上げられているでしょうから、ここでは他に気付いたものを取り上げておきます。
新しいものを発見次第、リストを追加していきます。他に不具合らしきものを知っている人は教えていただけると助かります。後で Microsoft にフィードバックする予定です。
※1 Windows Live メッセンジャー などのリンクから新規にIEウィンドウを立ち上げた際にこのメニューが現れる可能性が高い。
※2 table 要素や display: table; を指定している要素には table-layout: fixed; を同時に指定する必要があるようです。これはバグではなく仕様のようです。他の Web ブラウザでは特に指定しなくてもテーブルが拡大されることは無いようですので、IE と他のブラウザではデフォルトの振る舞いが違うということになります。
※3 Windows Live に問題がある可能性がある。
追記:どうやら Windows Live Spaces では RSS の URI がしばらく前に変ったようです。古い URI を購読したままだと、正しく動作しないようです。
※4 現在は Microsoft のサイト側が修正され、表示できているようです。
Mozilla の Firefox が目指しているものは恐らく Firefox が OS に変わるプラットフォーム化。対して、IE が目指しているものはWebサービスを最大限に利用すること。何が違うかといえば、Firefox の場合は今後の Web を見据えて Web ブラウザのあるべき姿を思い描き自分自身が主人公になろうとしているということ。IE は今の Web をより使いやすくすることを目的としている感じがします。
IE のどのあたりがWebサービスを活かそうとしているのかというと、Webスライスにしてもアクセラレータにしても、あれはサービスプロバイダがあってこそ成り立つ機能であるというところにあります。あれらはもともと Web サービスをプレビューする機能しか備わっていません。IE8 はWebサービスへの窓口となるべく存在を想定して作られているようです。そのあたりは Google の Chrome も同じだと思います。
だから、ブラウザ自体のカスタマイズを楽しみたいか、Webサービスを有効に活用したいかでも Firefox と IE のどちらを選ぶかが変わってくると思います。
ちなみに、Firefox がWebサービスを活かせないというわけではないし、IE がカスタマイズやプラットフォーム化ができないというわけでもない。次期 Firefox の Javascript エンジンはすぐれたものだろうし、IE9 はもっと多くの標準をサポートするでしょうから。
だから、Webブラウザのシェア争いにあまり意味はないと思います。開発競争はお互いを高めていくのに良いことだけど、ユーザーがお互いを貶し合うためにある競争ではないということ。
3月にリリースされた Internet Explorer 8 は全体的にはよく出来ているのですが、ツメが甘いというか、最後まで作りこまなかったと感じる出来でした。
Windows XP のメインサポート終了前にリリースする必要があったためにかなり急いだ印象を受けてしまいます。
常用するには操作的に問題ないようなものばかりですが、ユーザーの視界に常に入っているのはIEのUI部分であるために、UIのズレはとても雑な印象を持ってしまいます。
IE8の開発は完全に終了しているようなので、これらの問題はIE9までは修正はされないかもしれません。CSS2.1準拠などをしただけにツメが甘いというのはとても残念です。UIの完成度という意味ではIE7のほうが(カスタマイズの自由度が最も低いことを考慮しても)よっぽど優れていたと思います。