2009年4月1日水曜日

IE8は実質RCのままの出来

3月にリリースされた Internet Explorer 8 は全体的にはよく出来ているのですが、ツメが甘いというか、最後まで作りこまなかったと感じる出来でした。

Windows XP のメインサポート終了前にリリースする必要があったためにかなり急いだ印象を受けてしまいます。

常用するには操作的に問題ないようなものばかりですが、ユーザーの視界に常に入っているのはIEのUI部分であるために、UIのズレはとても雑な印象を持ってしまいます。

  1. お気に入りセンターを固定すると、コマンドバーが右に数ピクセルずれていちばん右のアイコンが隠れてしまう。
  2. 展開してからしばらく非アクティブだったタブをアクティブにした際に水色の横ラインが入る。
  3. タブ右側の×ボタンが鮮明でない。
  4. タブの展開速度が遅い。
  5. インストール直後に、互換性問題を引き起こしそうなプログラムやアドオンをデフォルトで無効にする機能が備わっていない。
  6. 各ツールバーを自由に動かせない。確実にIE6より退化している。

IE8の開発は完全に終了しているようなので、これらの問題はIE9までは修正はされないかもしれません。CSS2.1準拠などをしただけにツメが甘いというのはとても残念です。UIの完成度という意味ではIE7のほうが(カスタマイズの自由度が最も低いことを考慮しても)よっぽど優れていたと思います。