2009年4月25日土曜日

IE NEXT が最もWeb標準に準拠したブラウザになったとしても、それを理由にIEをメインに開発を行う人は少ないと思う理由

簡単なことで、結局IEでしか動かないとあまり意味が無いからです。開発者の目的はサポートすると決めた全てのブラウザで正しく動作させることなので、現状のようにSafariだけWeb標準が突出していてもSafariをメインに開発することは少ないのと同じです。

メインの開発環境に選ばれる理由のひとつは、たとえばFirefoxだとFirebugのような優秀なデバッグツールが存在することなどです。とは言え結局のところ、最終的にはサポート対象である全てのブラウザでテストしないといけないので全てをメインに考えるということが大切かもしれませんが。

IE8にも優秀なデバッグツールが搭載されています。IE9もしくはIE10でもっとも優れたWeb標準を実装したブラウザになったと仮定した場合、どれだけ正確で容易な開発が行えるかがメイン開発環境を選ぶ際に重要になると思います。

他にも理由はいくつも存在すると思うのですが、その中でひとつ重要だと思ったことは Firefox がWeb標準のサポートにおいて最も安定感、安心感があるということです(そう思っているのは私だけかもしれませんが><)。

2009年4月8日水曜日

Internet Explorer 9 で実装されるかもしれない機能

Internet Explorer 9 では、SVG、カラーマネジメント、CSS3のサポートをするかもしれません。

MSHTML、もしくは Trident と呼ばれるレンダリングエンジンを廃止し、別のレンダリングエンジンを搭載した Gazelle と呼ばれるコードネームのWebブラウザをリリースするかもしれないという噂がありますが、Microsoft はMSHTML(Trident)を廃するつもりはなさそうだとも言われています。

たしかに、Trident エンジンに依存している機能やサービスなどは多く存在するのでそう簡単に廃止してしまっては得るものより失うものの方が多い気がします。

新機能のサポートはもちろん良いことですが、ユーザーが直接見て触れる部分であるUIもしっかり作りこんでほしいですよね。

2009年4月6日月曜日

IE8 (Internet Explorer 8) の不具合リスト

ここでは、IE8 の不具合を順不同でリストアップしていきます。ここでいう不具合というのは、IE8 自体に変化を及ぼすもののことです。Hotmail に関する不具合なども一時期あったようですが、他のサイトでたくさん取り上げられているでしょうから、ここでは他に気付いたものを取り上げておきます。

  1. ツールボタンのドロップダウンメニューに『無効化』しているはずのアドオンのメニューが現れることがある。
    ("Windows Live Writer でこのコンテンツに関する記事を書く(B)"など) ※1
  2. お気に入りセンターを固定すると、コマンドバーが数ピクセル右にずれる。
  3. 各タブの"タブを閉じる(Ctrl+W)"ボタンの上部に水色のラインが入っている。 (というより、ボタンの上、左の数ピクセルが透過していて後ろのタブの水色が見えてしまっている)
    赤枠で囲んでいる部分
    ieTbbBtnLine
  4. タブを開いておいた状態で、非アクティブからアクティブに戻すと水色のラインが入っていることがある。 矢印部分
    ieTabLine
  5. CSSにおいて、table-cell を指定した div に max-width を指定しても子要素がその幅を超えた場合にボックスも一緒に拡大されてしまう。(この仕様が正しい可能性もあり) ※2
  6. Windows Vista において、たまにアドレスバーの右横にある"▼"が消えてしまう。
  7. <a href=”hoge.html”><img src=”hoge.jpg” /></a>のbottomに数ピクセルの余白(padding?)が入っている。 赤枠部分
    ieImgPadding
  8. 互換モードで表示している場合、ハイパーリンクが指定されている文字列にアンダーラインが付いている場合に、アンダーラインが上にずれて文字と重なってしまう。
    例:IEのWebページ標準フォントをメイリオに指定した状態でのGoogleトップページ
  9. IE8 標準モードでは、HTML 内のハイパーリンクをクリックした際に点線のフォーカスリング(アウトライン)が出てしまう。IE7 モードでは、フォーカスリングが出る場合と出ない場合がある。
    (デフォルトで点線がでるのは Vista の仕様とマッチしていないので、個人的には tab キーを押したとき以外は “出ない” ように統一してもらいたい。)
  10. Windows Vista で IE8 を起動直後、『タブ』『新しいタブ』『タブを閉じる』をクリックすると点線のフォーカスリングが出てしまう。コマンドバーのドロップダウンメニューやお気に入りセンターを一度クリックし、なにもせずにもう一度クリックして閉じるとフォーカスリングは出ないようになる。
    (デフォルトで点線がでるのは Vista の仕様とマッチしていないので、個人的には tab キーを押したとき以外は “出ない” ように統一してもらいたい。)
  11. Windows Live スペース のフィード更新に高確率で失敗する。
    『このフィードにはエラーが含まれます。 Internet Explorer は、後でこのフィードの更新を再試行します。』というメッセージがフィードのトップに表示される。※3
  12. Microsoft のホームページで、右側のサイドバーの内容が表示されないことがある。
    http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/ie/function/default.mspx などのページ ※4
  13. Windows Vista でテーマが Aero や ベーシックの場合 IE8 標準モードで HTML のボタンをクリックすると ボタンが左上に数ピクセルずれる。マウスのボタンを離すと元の位置に戻る。
  14. MS系フォント(MS ゴシックなど)を使用しているページで文字のサイズが変動することがある。該当する文字列にマウスオーバーした際や、ドラッグ際などにとくに多く発生する。
    例:Wikipedia

新しいものを発見次第、リストを追加していきます。他に不具合らしきものを知っている人は教えていただけると助かります。後で Microsoft にフィードバックする予定です。

※1 Windows Live メッセンジャー などのリンクから新規にIEウィンドウを立ち上げた際にこのメニューが現れる可能性が高い。

※2 table 要素や display: table; を指定している要素には table-layout: fixed; を同時に指定する必要があるようです。これはバグではなく仕様のようです。他の Web ブラウザでは特に指定しなくてもテーブルが拡大されることは無いようですので、IE と他のブラウザではデフォルトの振る舞いが違うということになります。

※3 Windows Live に問題がある可能性がある。
追記:どうやら Windows Live Spaces では RSS の URI がしばらく前に変ったようです。古い URI を購読したままだと、正しく動作しないようです。

※4 現在は Microsoft のサイト側が修正され、表示できているようです。

2009年4月4日土曜日

IE8 と Firefox が目指しているベクトルは違う。

Mozilla の Firefox が目指しているものは恐らく Firefox が OS に変わるプラットフォーム化。対して、IE が目指しているものはWebサービスを最大限に利用すること。何が違うかといえば、Firefox の場合は今後の Web を見据えて Web ブラウザのあるべき姿を思い描き自分自身が主人公になろうとしているということ。IE は今の Web をより使いやすくすることを目的としている感じがします。

IE のどのあたりがWebサービスを活かそうとしているのかというと、Webスライスにしてもアクセラレータにしても、あれはサービスプロバイダがあってこそ成り立つ機能であるというところにあります。あれらはもともと Web サービスをプレビューする機能しか備わっていません。IE8 はWebサービスへの窓口となるべく存在を想定して作られているようです。そのあたりは Google の Chrome も同じだと思います。

だから、ブラウザ自体のカスタマイズを楽しみたいか、Webサービスを有効に活用したいかでも Firefox と IE のどちらを選ぶかが変わってくると思います。

ちなみに、Firefox がWebサービスを活かせないというわけではないし、IE がカスタマイズやプラットフォーム化ができないというわけでもない。次期 Firefox の Javascript エンジンはすぐれたものだろうし、IE9 はもっと多くの標準をサポートするでしょうから。

だから、Webブラウザのシェア争いにあまり意味はないと思います。開発競争はお互いを高めていくのに良いことだけど、ユーザーがお互いを貶し合うためにある競争ではないということ。

2009年4月1日水曜日

IE8は実質RCのままの出来

3月にリリースされた Internet Explorer 8 は全体的にはよく出来ているのですが、ツメが甘いというか、最後まで作りこまなかったと感じる出来でした。

Windows XP のメインサポート終了前にリリースする必要があったためにかなり急いだ印象を受けてしまいます。

常用するには操作的に問題ないようなものばかりですが、ユーザーの視界に常に入っているのはIEのUI部分であるために、UIのズレはとても雑な印象を持ってしまいます。

  1. お気に入りセンターを固定すると、コマンドバーが右に数ピクセルずれていちばん右のアイコンが隠れてしまう。
  2. 展開してからしばらく非アクティブだったタブをアクティブにした際に水色の横ラインが入る。
  3. タブ右側の×ボタンが鮮明でない。
  4. タブの展開速度が遅い。
  5. インストール直後に、互換性問題を引き起こしそうなプログラムやアドオンをデフォルトで無効にする機能が備わっていない。
  6. 各ツールバーを自由に動かせない。確実にIE6より退化している。

IE8の開発は完全に終了しているようなので、これらの問題はIE9までは修正はされないかもしれません。CSS2.1準拠などをしただけにツメが甘いというのはとても残念です。UIの完成度という意味ではIE7のほうが(カスタマイズの自由度が最も低いことを考慮しても)よっぽど優れていたと思います。