デスクトップ環境
まずはデスクトップ PC の環境です。かつての主な Web 閲覧環境ですが、現在でも軽視できないマーケットではあります。
OS のシェアは Windows が圧倒的です。相変わらず90%以上のシェアを占めています。それを踏まえて、以下の Web ブラウザシェアを見ていきます。
Google Chrome が圧倒的で55%、一時期勢いのあった Mozilla Firefox は11%です。Windows 8.1 まで標準の Internet Explorer は23%、windows 10 標準の Microsoft Edge が5%で、IE と Edge を足すと28%になります。
つまり、Windows に Chrome をインストールして使っている人が多いということになりますね。Chrome は色々なところでインストールを促してきますし、適当に操作していたらインストールされて標準ブラウザに設定されたためにそのまま使うことになったパターンもあり得ます。
他には Google の Web サービスや Android との連携が便利なために好んでインストールし利用するユーザーも多いでしょう。
Web ブラウザという存在を知った PC 中級者の人や Web ブラウザというジャンルに興味をもっている人は積極的に Web ブラウザをインストールし試す傾向もありますのでそれでもっとも扱いやすかった Chrome に落ち着いたというパターンも考えられます。
Edge のシェアが低いのは Windows 10 がまだ Windows 7 に比べてシェアが低いこと、さらに UWP 化したことで UI 周りが完全な新規開発になったことにより機能が貧弱になり使い勝手が IE より悪化したことにあると思われます。
モバイル環境(スマートフォン+タブレット)
次にモバイル環境です。こちらの方が今はユーザー数が多いといいますか、Web 閲覧環境の中心にあるかもしれません。
世界的にみると、Android が圧倒的で69%、iOS は26%になります。Windows Phone は約2%ですね。それを踏まえた上で Web ブラウザのシェアを見ていきます。
当然のごとく Chrome が圧倒的で54%を占めています。多少の誤差などはありますが、デスクトップ環境と違い OS のシェアがそのままブラウザのシェアと考えてもよさそうです。日本では iOS のシェアが高いので、Safari と Chrome のシェアは逆転しているかもしれませんね。
Micorosoft Edge はかなり苦戦を強いられているようです。デスクトップ環境では Chrome に取って代わられていること、モバイル環境ではそもそも Windows 10 Mobile のシェアが低いことによります。しかしブラウザとしての性能を司るレンダリングエンジンはかなり洗練されていて Apple Webkit との互換性も重視して開発されています。なので、モバイル環境においても iOS の Safari とほぼ同じページが見られますので、Windows Phone 7 時代の『デスクトップ向けのページが表示されてしまう』という現象は殆どなくなりました。
現在はデスクトップ版のみですが Windows 10 Anniversary Update により拡張機能も搭載され、少しずつ使えるブラウザに進化しています。
Windows 10、Windows 10 Mobile と共にその成長を期待していきましょう。